交換略字【繋】
[音] | ケイ |
[訓] | つなぐ |
つながる | |
かかる | |
とらえる | |
きずな |
《意味》
「係」に書き換えられるものがある。
【繫かる】かかる
「2.」は「係る」とも書く。
【繫駕】けいが
馬を車につなぐこと。
また、馬を車につないで走らせること。特に、軽い一人乗りの二輪車を馬にひかせて行う競走。
「繋駕レース」
【繋囚】けいしゅう
牢屋に入れられること。また、捕らえられて獄に入れられた人。
【繫船】けいせん
「係船」に書き換えられる。
【繫争】けいそう
当事者間で争うこと。特に、訴訟を起こして法廷で争うこと。
法律上、両者が互いに争うこと。
「繫争中の事件」
「係争」に書き換えられる。
【繫属】けいぞく
「係属」に書き換えられる。
【繫泊】けいはく
船舶をつなぎとめること。船をつないで停泊すること。
「係泊」とも書く。
【繫留】けいりゅう
綱などでつなぎとめること。
「ヨットを繫留する」
「係留」に書き換えられる。
【繫累】けいるい
心や身をつなぎとめるもの。特に、両親・妻子など面倒を見なければならない家族。
また、身につながるわずらわしいこと。
「繫累に縛られる」
「係累」とも書く。
【繫がり】つながり
つながること。また、関係。きずな。
【繫ぐ】つなぐ
【不繫之舟】ふけいのふね
心に蟠りがなくさっぱりしていて無心なこと。
定めなく流れ漂っていること。
【連繫】れんけい
物事と物事、あるいは人と人との間のつながり。
また、つながりをつけること。つながっていること。
「連係」に書き換えられる
「聯繫」とも書く。
【聯繫】れんけい
物事と物事、あるいは人と人との間のつながり。
また、つながりをつけること。つながっていること。
「連繫・連係」とも書く。
《字源》
声符は「(毄)(けき)」。
「毄」は「叀(上をくくった袋の形)」を打つ形で、「撃(擊)」の初文。
「撃」は穀物を袋に入れて打ち脱穀する意で、その袋をつるすことを「繫(擊)」という。
:「叀(けい)」の篆書。
:「(毄)(けき)」の篆書。
:「繫」の篆書。
《字体》
唐代楷書の頃より、「」の部分は「軗」と書くのがほとんど。
常用漢字の「撃」と同様に「繋」と書いても差し支えない。